読書感想文

ニック・ストーン『ミスター・クラリネット』(2007)

ミスター・クラリネット 上 (RHブックス・プラス)作者: ニックストーン,熊谷千寿出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン発売日: 2011/11/11メディア: 文庫 クリック: 33回この商品を含むブログ (8件) を見るミスター・クラリネット 下 (RHブックス・プラス…

マーティン・ウォーカー『緋色の十字章』(2008)

緋色の十字章 (警察署長ブルーノ) (創元推理文庫)作者: マーティン・ウォーカー,山田久美子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2011/11/11メディア: 文庫 クリック: 11回この商品を含むブログ (15件) を見るフランス南西部にあるサンドニは、美しい風景で…

クレイグ・ライス『幸運な死体』(1945)

読む本を決める基準がみるみる曖昧になりつつある今日この頃。ツイッターで、誰だったかがライスを読み始めたのを機に、ライスを読むことに決めた。おもろうてやがて悲しきライスは、暇つぶしにはもってこいの作家だ。 - アンナ・マリー・セント・クレアは、…

ケヴィン・ブロックマイヤー『終わりの街の終わり』(2006)

終わりの街の終わり作者: ケヴィンブロックマイヤー,金子ゆき子出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン発売日: 2008/04/24メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 35回この商品を含むブログ (20件) を見る『第七階層からの眺め』というタイトルの短編集…

ルース・フランシスコ『暁に消えた微笑み』(2004)

暁に消えた微笑み (ヴィレッジブックス)作者: ルース・フランシスコ,芹澤恵出版社/メーカー: ヴィレッジブックス発売日: 2009/12/19メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (8件) を見るカリフォルニアの美しい朝。浜辺に漂着したのは一本の美し…

ヘレン・マクロイ『殺す者と殺される者』(1957)

殺す者と殺される者 (創元推理文庫)作者: ヘレン・マクロイ,務台夏子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/12/20メディア: 文庫 クリック: 23回この商品を含むブログ (29件) を見る2009年、創元推理文庫創刊50周年を記念して復刊アンケートが行なわれま…

フリッツ・ライバー『跳躍者の時空』(2010)

研究とか研究とか研究とか、あともっぱら怠惰の所為で間が空きました。最近面白かった新刊とかの話を書こうと思います。 - ・フリッツ・ライバー『跳躍者の時空』(奇想コレクション)跳躍者の時空 (奇想コレクション)作者: フリッツ・ライバー,中村融出版社…

アガサ・クリスティー『春にして君を離れ』(1944)

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)作者: アガサ・クリスティー,中村妙子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/04/16メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 62回この商品を含むブログ (91件) を見るメアリ・ウェストマコット名義の傑作。クリ…

クレイグ・トーマス『狼殺し』(1978)

狼殺し (河出文庫)作者: C.トーマス,竹内泰之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1986/02メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (13件) を見る冒険スパイ小説の傑作。19年前、仲間に密告され、さらに危うく殺されかかった男が、己の魂の尊厳…

トマス・H・クック『夏草の記憶』(1995)

夏草の記憶 (文春文庫)作者: トマス・H.クック,Thomas H. Cook,芹澤恵出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (24件) を見るトマス・H・クックの<記憶シリーズ>第二作。真実を仄めかしつつ…

レジナルド・ヒル『薔薇は死を夢見る』(1983)

薔薇は死を夢見る (ハヤカワ・ポケット・ミステリ―ダルジール警視シリーズ (1459))作者: レジナルド・ヒル,嵯峨静江出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1985/11メディア: 新書購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (2件) を見るダルジール&パスコー…

マイクル・コナリー『ブラック・アイス』(1993)

ブラック・アイス (扶桑社ミステリー)作者: マイクルコナリー,Michael Connelly,古沢嘉通出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 1994/05/01メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (17件) を見るマイクル・コナリー第二作。正直、この時点でここまでの…

パトリシア・ハイスミス『ふくろうの叫び』(1962)

ふくろうの叫び (河出文庫)作者: パトリシアハイスミス,宮脇裕子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1991/08メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る窓の外から彼女の幸せそうな様子を見られれば、それで満足だった。彼女の笑顔を…

ドナルド・E・ウェストレイク『斧』(1997)

斧 (文春文庫)作者: ドナルド・E.ウェストレイク,Donald E. Westlake,木村二郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/03/01メディア: 文庫 クリック: 1,836回この商品を含むブログ (30件) を見る不景気である。製紙業界も世の常と変らず人員削減が行われ、…

レイモンド・チャンドラー『高い窓』(1943)

高い窓 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: レイモンドチャンドラー,清水俊二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1988/09/01メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (22件) を見る盗まれた古い金貨を取り戻して欲しいという老婦人の依頼を受けた私は、…

マット・ラフ『バッド・モンキーズ』(2007)

バッド・モンキーズ作者: マットラフ,Matt Ruff,横山啓明出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/10/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 773回この商品を含むブログ (33件) を見る 「あたしは悪を殲滅する組織の一員なのさ」――真っ白な部屋の中で、ジェ…

ジョージ・R・R・マーティン『洋梨形の男』(2009)

洋梨形の男 (奇想コレクション)作者: ジョージ・R・R・マーティン,中村 融出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/09/15メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 29回この商品を含むブログ (52件) を見る「どんな女の人生にもひとりの洋梨形の男がつきも…

ドゥエイン・スウィアジンスキー『メアリー-ケイト』(2006)

メアリー‐ケイト (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ドゥエインスウィアジンスキー,Duane Swierczynski,公手成幸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (22件) を見る毒を盛ったから、あなた十時…

パトリシア・ハイスミス『愛しすぎた男』(1960)

愛しすぎた男 (扶桑社ミステリー)作者: パトリシアハイスミス,Patricia Highsmith,岡田葉子出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 1996/10/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 9回この商品を含むブログ (4件) を見るニューヨーク郊外の紡績工場に勤める技術者デ…

エドワード・D・ホック『サイモン・アークの事件簿Ⅰ』(2008)

サイモン・アークの事件簿〈1〉 (創元推理文庫)作者: エドワード・D.ホック,Edward D. Hoch,木村二郎出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/12/21メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (49件) を見る73人もの人間が崖から飛びおり…

ディック・フランシス『大穴』(1965)

大穴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-2))作者: ディック・フランシス,菊池光出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/04/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 34回この商品を含むブログ (22件) を見るラドナー探偵社の調査員シッド・ハレーは、脇腹に喰いこ…

ポール・ドハティー『神の家の災い』(1992)

神の家の災い (創元推理文庫)作者: ポールドハティー,Paul Doherty,古賀弥生出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (12件) を見る摂政の宴に招かれたクランストン検死官は、四人もの人間を…

トニイ・ヒラーマン『死者の舞踏場』(1973)

ズニ族の少年と、その友人であるナヴァホ族の少年が行方不明になった。ナヴァホ族警察のリープホーン警部補は、ズニ族警察と共同で二人の捜索を始めた。が、ズニ族の少年は遺体で発見され、さらに新たな殺人事件が。やがてFBI、麻薬取締官も介入し、事態…