2009-01-01から1年間の記事一覧

アガサ・クリスティー『春にして君を離れ』(1944)

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)作者: アガサ・クリスティー,中村妙子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/04/16メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 62回この商品を含むブログ (91件) を見るメアリ・ウェストマコット名義の傑作。クリ…

クレイグ・トーマス『狼殺し』(1978)

狼殺し (河出文庫)作者: C.トーマス,竹内泰之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1986/02メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (13件) を見る冒険スパイ小説の傑作。19年前、仲間に密告され、さらに危うく殺されかかった男が、己の魂の尊厳…

トマス・H・クック『夏草の記憶』(1995)

夏草の記憶 (文春文庫)作者: トマス・H.クック,Thomas H. Cook,芹澤恵出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (24件) を見るトマス・H・クックの<記憶シリーズ>第二作。真実を仄めかしつつ…

レジナルド・ヒル『薔薇は死を夢見る』(1983)

薔薇は死を夢見る (ハヤカワ・ポケット・ミステリ―ダルジール警視シリーズ (1459))作者: レジナルド・ヒル,嵯峨静江出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1985/11メディア: 新書購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (2件) を見るダルジール&パスコー…

マイクル・コナリー『ブラック・アイス』(1993)

ブラック・アイス (扶桑社ミステリー)作者: マイクルコナリー,Michael Connelly,古沢嘉通出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 1994/05/01メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (17件) を見るマイクル・コナリー第二作。正直、この時点でここまでの…

何と残念な人格

週に一度は更新すると何かに誓ったはずなのに、二週間も空けてしまった。 - 自分用の感想メモを若干膨らませて掲載します。どうもものぐさなもので。

購入本まとめ(11/10-11/16)

サイモン・カーニック『殺す警官』(新潮文庫) 〃『覗く銃口』(新潮文庫) ジェイムズ・エルロイ『アメリカン・タブロイド 上下』(文春文庫) 矢作俊彦『コルテスの収穫 上中』(光文社文庫) スティーヴン・グリーンリーフ『感傷の終り』(HPB) トマス…

パトリシア・ハイスミス『ふくろうの叫び』(1962)

ふくろうの叫び (河出文庫)作者: パトリシアハイスミス,宮脇裕子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1991/08メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る窓の外から彼女の幸せそうな様子を見られれば、それで満足だった。彼女の笑顔を…

ドナルド・E・ウェストレイク『斧』(1997)

斧 (文春文庫)作者: ドナルド・E.ウェストレイク,Donald E. Westlake,木村二郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/03/01メディア: 文庫 クリック: 1,836回この商品を含むブログ (30件) を見る不景気である。製紙業界も世の常と変らず人員削減が行われ、…

購入本まとめ(11/4-11/10)

ジョナサン・キング『真夜中の青い彼方』(文春文庫) ポール・ピカリング『バビロンの青き門』(文春文庫) ロバート・バーナード『雪どけの死体』(ポケミス) リチャード・スターク『悪党パーカー/犯罪組織』(ポケミス) 佐々木譲『犬どもの栄光』(集…

購入本まとめ(10/28-11/3)

ヴィンセント・ザンドリ『汚名』(文春文庫) クレイグ・トーマス『狼殺し』(河出文庫) ロバート・ドレイパー『ハドリアヌスの長城』(文春文庫) スティーヴン・グリーンリーフ『探偵の帰郷』(ポケミス) クレイグ・トーマス『闇の奥へ』(扶桑社ミステ…

レイモンド・チャンドラー『高い窓』(1943)

高い窓 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: レイモンドチャンドラー,清水俊二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1988/09/01メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (22件) を見る盗まれた古い金貨を取り戻して欲しいという老婦人の依頼を受けた私は、…

今年のベストはどれ?

このミスの投票日です。昨日飲み過ぎて何も考えたくない&バイトで、思考時間は短くなる一方。ですが、初の個人投票と言うこともあるんで(去年もサークル投票で自由にやりましたけど)、ちょっとまじめにやりたいところ。ベスト1はまあ、『犬の力』で決ま…

変な小説、まかり通る

2009年は、なんだか「奇天烈翻訳小説」の当たり年であるようです。先のエントリで紹介したマット・ラフ『バッド・モンキーズ』も大概な作品ですが、昨年末に刊行されたドゥエイン・スウィアジンスキー『メアリー-ケイト』、そしてそれに続く『解雇手当』の両…

マット・ラフ『バッド・モンキーズ』(2007)

バッド・モンキーズ作者: マットラフ,Matt Ruff,横山啓明出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/10/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 773回この商品を含むブログ (33件) を見る 「あたしは悪を殲滅する組織の一員なのさ」――真っ白な部屋の中で、ジェ…

ジョージ・R・R・マーティン『洋梨形の男』(2009)

洋梨形の男 (奇想コレクション)作者: ジョージ・R・R・マーティン,中村 融出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/09/15メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 29回この商品を含むブログ (52件) を見る「どんな女の人生にもひとりの洋梨形の男がつきも…

再始動?

深い意味もなく更新停止していましたが、そろそろ書こうかなと。琴線に触れるものがあれば、何となく紹介するブログのはずですので。よろしければご贔屓に。

ドゥエイン・スウィアジンスキー『メアリー-ケイト』(2006)

メアリー‐ケイト (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ドゥエインスウィアジンスキー,Duane Swierczynski,公手成幸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (22件) を見る毒を盛ったから、あなた十時…

パトリシア・ハイスミス『愛しすぎた男』(1960)

愛しすぎた男 (扶桑社ミステリー)作者: パトリシアハイスミス,Patricia Highsmith,岡田葉子出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 1996/10/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 9回この商品を含むブログ (4件) を見るニューヨーク郊外の紡績工場に勤める技術者デ…